弔事のしきたり

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弔事のしきたり



贈りものをする際、注意しなければならないのが水引や表書きのしきたりです。せっかく気持ちをこめて贈っても、間違ったかたちで贈ってしまうと相手に対してとても失礼になるので、きちんと基本を確認しましょう。



水引について

本来、水引をかけることは穢れのないことを意味し、物事の成就を「水引を結ぶ」ということに託したといわれています。通常、弔事では双銀あるいは黒白の水引を使い、図のような結びきりという結び方が用いられます。この結びきりは、一度結ぶとほどけないことから二度と繰り返してほしくないお悔やみ全般に用いられる結び方です。特にBは、明治以降に考案された新しい結びきりで最近の祝儀袋によく用いられる結び方です(Aの方は、最近では主にのし紙に用いられる結び方です)。
また、弔事では生ぐさ物を避ける意味で、熨斗(のし)はつけません 。



上包みの折りたたみ方は?

上包みの裏側の折り方には注意が必要です。今回のような弔事の際、図のように上側を下側にかぶせます。下きにさせることで「悲しみに頭を垂れる」という気持ちを表しているといわれています。くれぐれも、折り方を間違えないよう注意しましょう。



贈り主の氏名の書き方

通常、名前は水引の下側部分に表書きよりやや小さめに書きます。筆記用具は筆や筆ペンを使い、ボールペンやサインペンは避け、弔辞の場合は悲しみで涙が薄まったことをあらわすため薄墨で書きます。複数で贈る場合は以下の通りです。

連名の場合 ・・・ 目上の人を右から順に書く。最大3名まで。
夫婦連名の場合 ・・・ 夫の氏名を左に、妻の名前だけを右に書く。
家族の場合 ・・・ 家族全員で贈るときは「家族一同」と一同をつける。
4名以上の場合 ・・・ 代表者の氏名を書き、左に「外一同」とする。







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